医療との違いから考える介護のやりがい

医療と介護は病気の人や身体が不自由な人に対してケアを行うのが共通点であり、しばしば同じ土俵で議論されることがある。どちらも献身的なサービスを提供する点でも類似しているものの、実際に行っている仕事には大差があり、異なるやりがいがある業界になっている。

医療業界で掲げられている最大の目標は病気を発見して治療することである。そのため、画一化された診断方法をまずは用い、病気が特定されれば均質化された治療を行うことでできるだけ高い確率で完治できるようにするのが基本となっている。医療行為についてはプロトコル化が進んでいて、保険治療であれば特にプロトコルに則って行うことが義務付けられているのが実情である。

これに対して介護の場合にはほとんどプロトコルは存在していない。介護で目指されるのは高齢者などの利用者の満足度を高めることであり、個別に対応しなければならないからである。ある人にとっては満足な対応であったとしても、他の人にとっては魅力のかけらもないという可能性も否定はできない。個々に耳をよく傾けて何を望んでいるかを理解し、その希望と状況に応じて適切な対応を取っていく柔軟性が必要なのである。個別に理解をして何をすべきかを判断して行動に移すというのは責任も大きい分だけやりがいもある。経験を積んで工夫を凝らしていくことによって、高い満足を多くの利用者に持ってもらえるようになることを目指すとやりがいが大きくなっていく。その他にも様々なやりがいのある介護職、やりがいを知って充実しながら働きたいあなたに是非読んで欲しいサイト介護職の「やりがい」とは?を紹介する。